仕事やプライベートで、予想外の失敗やトラブルに見舞われることってありますよね。そんなとき、「どうせ自分なんて…」と落ち込んでしまう人と、「今回はダメだったけど、次はきっとうまくいく!」と前を向ける人がいます。実は、こうした将来を前向きに捉える傾向(楽観性)は、心身の健康や、困難から立ち直る力(レジリエンス)と関係することが、さまざまな研究で示されています。
今回は、ポジティブ心理学などの知見をもとに、今日からできる「現実的楽観主義」の身につけ方をご紹介します!
1. 「なんとかなるさ〜」の楽天的な考え方とは違う?
「楽観的」と聞くと、「何が起きても大丈夫」「なんとかなる」と、何でも前向きに考えることをイメージするかもしれません。でも、ここで大切なのは、現実を無視して前向きになることではありません。
現実を見た上で、できることや前向きな可能性にも目をむける姿勢を、ここでは「現実的楽観主義」としてご紹介します。
たとえば、「きっとうまくいくから、何もしなくても大丈夫」と考えるのではなく、「うまくいかない可能性もある。でも、今できることをやってみよう」と考える。つまり、現実から目を背けるのではなく、「現実を見た上で、前向きに考えて動く」ことがポイントなんです。
2. 「現実的楽観主義」のすごいメリット
現実を見ながら前向きな期待を持つことは、心身の健康や健康行動とも関連しています。
ある研究(*1)では、711名を対象に、楽観・悲観の傾向から「現実的悲観主義(*2)」「防衛的悲観主義(*3)」「現実的楽観主義(*4)」の3グループに分け、心身の健康状態や健康に関する行動を比較しました。その結果、「現実的楽観主義」のグループは、身体的・精神的な健康状態や予防的な健康行動の指標が、3グループの中で最も良好という結果が見られました。
また、「現実的楽観主義」と「防衛的悲観主義」のグループでは、「現実的悲観主義」のグループと比べて、飲酒や喫煙、薬物使用などを含むリスク行動が低い傾向が見られています。
*1: 参考文献:“Different conceptualizations of optimism/pessimism and their relationship with physical and mental health and health-related behaviors” (Journal of Depression and Anxiety Disorders)
※以下の3つのタイプは、参考文献の研究における分類です
*2 「現実的悲観主義」=過去の実績があまり良くなく、将来を悲観的に捉えやすいタイプ
*3: 「防衛的悲観主義」=過去にうまくいった経験があっても、将来の悪い結果を想定して備えるタイプ
*4: 「現実的楽観主義」=過去の実績が良く、将来を前向きに捉えやすいタイプ
3. 生まれつきじゃない!楽観グセを身につけるヒント
「でも、自分はもともとネガティブだしな…」と思った方も、あきらめる必要はありません。楽観性は、生まれつきの性格だけで決まるものではなく、物事の捉え方や考え方を見直すことで、高められる可能性があります。意識したいのは、失敗したときに「ネガティブな面だけを見る」のをやめること。
現実をちゃんと見た上で、「少しでもうまくいっている部分はどこかな?」「やってみて、できたことは?」「次はこうすれば良くなりそう!」 など、ポジティブな側面や、これからできることにも意識を向けてみましょう。
少し捉え方を変えてみることで、「よし、次はこうしてみよう!」というエネルギーが湧きやすくなります。ぜひ、今日から「小さなポジティブ探し」を試してみてくださいね。
当リワークでは、心身を健康に保つためのさまざまなプログラムやアドバイスを提供しています。
「物事をつい悪い方向に考えてしまう」「前向きに捉えて、できることから行動したい」と感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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