緊張型頭痛/心因性頭痛


緊張型頭痛は、頭の両側を押さえつけられる、締めつけられるように感じる一次性頭痛です。軽度から中等度が多く、歩行や階段などの日常動作で悪化しにくい特徴があります。一方、「心因性頭痛」は緊張型頭痛の正式な別名ではなく、心理的要因と頭痛の関係を広く表す際に使われてきた言葉です。
診察では、痛みを気のせいと判断することではなく、片頭痛や危険な二次性頭痛を除外し、睡眠、ストレス、服薬状況を含めて原因と対策を整理します。
特徴

緊張型頭痛では、圧迫感・締めつけ感のある非拍動性の痛みが、多くは左右両側に現れます。反復性では30分から7日ほど続き、悪心や嘔吐はなく、光や音への過敏があっても一方のみです。慢性型では軽い吐き気を伴う場合があります。事例として、授業やデスクワークの後に頭全体が重くなっても、歩行では悪化しないケースが挙げられます。3か月を超えて月15日以上みられる場合は慢性型です。
片頭痛と両方を持つ人もいるため、痛む場所だけで自己判断しないことが重要です。
どんな人がなりやすいの?

緊張型頭痛は、真面目な人や我慢強い人だけに起こるものではありません。心理的ストレス、睡眠不足、長時間の作業、身体的な緊張などが誘発・増悪に関係することはありますが、単一の性格や姿勢だけで原因を決めることはできません。
睡眠障害、不安症(不安障害)、うつ病を伴うと、頭痛による負担が強まる場合もあります。頭痛が起こる時間帯や作業との関係を記録し、突然始まった頭痛や以前と性質が変わった頭痛は、心因性と考える前に身体疾患を確認しましょう。
どうしたらいいの?

まず頭痛ダイアリーを作り、発生日、持続時間、締めつける・脈打つなどの痛み方、吐き気、光・音への過敏、生活への影響、服薬日を記録します。治療プログラムの内容は、診断に応じた鎮痛薬、頻度が多い場合の予防薬、リラクセーション、ストレスマネジメント、理学療法などです。治療を成功に近づける注意点は、市販薬を自己判断で連日使用せず、使用が週1~2日を超えて続く場合は早めに相談することです。
ストレスや不眠が強い場合は、頭痛の診療と並行して心療内科・精神科で評価します。
まとめ

緊張型頭痛は、締めつけるような痛みを特徴とする一次性頭痛です。「心因性頭痛」という言葉だけで、ストレスが原因、危険がないと決めつけることはできません。治療の目的は、二次性頭痛を見逃さず、頭痛の頻度と生活への支障を減らすことです。
突然の激痛、発熱、繰り返す嘔吐、意識の乱れ、けいれん、手足の麻痺、ろれつの回りにくさがある場合は救急受診してください。頭痛が増える、薬の使用日が増える、学業や仕事に影響する場合も、脳神経内科や頭痛外来などへ早めに相談しましょう。
からだの不調