加害恐怖

目次

家までの帰り道、「今、自転車で誰かにぶつかってしまったかもしれない」と思って、何度もふり返ったことはありませんか?

加害恐怖(かがいきょうふ)とは、自分が誰かに迷惑をかけてしまったり、傷つけてしまったかもしれないという不安が頭から離れなくなる状態のことです。

たとえ何もしていなくても、「もしかして…」という考えがわいてきて、気持ちが落ち着かなくなります。

特徴

加害恐怖のある人は、自分が人にharm(害)を与えてしまったのではないかという心配をずっと抱えてしまいます。

たとえば、誰かとすれ違ったあとに「ぶつかったかも」「イヤなことを言ってしまったかも」と不安になり、何度も思い出したり、ふり返ったりしてしまうことがあります。

安心するために、同じ場所に戻って確認したり、人の顔色を何度も気にしたりする人もいます。

これが続くと、心がとても疲れてしまいます。

どんな人がなりやすいの?

加害恐怖は、まじめでやさしい人、そして責任感が強い人に多く見られます。

「人を傷つけたくない」「人に迷惑をかけたくない」と思う気持ちが強いため、ほんの少しの出来事でも、「もしかして自分のせいかも」と悩んでしまうのです。

また、「していない」とわかっていても、不安が消えずに同じことを何度も考えてしまうこともあります。
それは心の病気によって起きていることで、あなたの性格が悪いからではありません。

どうしたらいいの?

まず、「人にやさしくしたい」「迷惑をかけたくない」と思うのは、とてもすばらしいことです。
でも、その気持ちが強すぎて自分を責めてしまうなら、まわりに頼ってもいいのです。

先生、家族などに周りの人に、「人に迷惑をかけてしまった気がして苦しい」と話してみてください。

病院では、「考えすぎなくても大丈夫」と思えるようにする練習(認知行動療法)もあります。
ゆっくりでいいので、安心できる方法を見つけていきましょう。

まとめ

加害恐怖は、「自分のせいで誰かがイヤな思いをしたかもしれない」と心配がふくらんで、そのことが頭から離れなくなってしまう症状です。

でもそれは、あなたがやさしくて、まじめに人と向き合っている証です。

一人で苦しまないでください。あなたの気持ちは、きっと誰かにわかってもらえます。
大丈夫です。少しずつ、自分をゆるしてあげる方法を見つけていけますよ。

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