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アルコール依存症

目次

アルコール依存症は、飲酒したい気持ちや飲む量・時間を自分でコントロールすることが難しくなり、健康、学業、仕事、人間関係に問題が生じても飲酒を続けてしまう精神疾患です。

単に飲酒量が多いかどうかだけでは判断できません。診察では、強い飲酒欲求、飲酒を減らす試みの失敗、耐性、離脱症状、飲酒を優先する生活などを確認します。

気分の落ち込みや不安を紛らわせる目的で飲んでいる場合は、うつ病や不安症(不安障害)なども含めた評価が必要です。

特徴

アルコール依存症では、少量で終えるつもりでも止められない、飲酒や二日酔いに多くの時間を使う、以前より量が増えるといった変化がみられます。お酒が切れると、手の震え、発汗、不眠、不安、吐き気、動悸などの離脱症状が現れ、症状を抑えるために迎え酒をする場合もあります。

注意点は、依存が進んだ人が急に断酒すると、幻覚、けいれん、意識の混乱が起こる可能性があることです。

眠るための飲酒が習慣になっている場合も、睡眠障害を含めて医師へ相談しましょう。

どんな人がなりやすいの?

アルコール依存症は、意志が弱い人や特定の性格の人だけがなる病気ではありません。飲酒量や頻度、体質、家族歴、ストレス、孤立、精神的不調、飲酒しやすい環境などが複雑に関係します。たとえば、進学や就職後の不安を和らげる目的で一人飲みを始め、量が増えて遅刻や欠席を繰り返す事例があります。

飲酒によって一時的に気分が軽くなっても、問題の解決にはならず、依存を進める可能性があります。なお、日本では成人年齢にかかわらず20歳未満の飲酒は禁止されています。

どうしたらいいの?

治療の目的は本人を責めることではなく、安全を確保し、飲酒によって損なわれた健康と生活を取り戻すことです。まず、飲んだ酒の種類・量・時間、飲酒した理由、翌日の影響を記録し、精神科や依存症専門医療機関へ相談します。

手の震え、発汗、朝からの飲酒がある場合は、自己判断で急に断酒しないでください。治療プログラムの内容は、離脱症状や身体合併症の治療、断酒または減酒目標の設定、薬物療法、心理教育、認知行動療法、自助グループ、家族支援などから個別に検討します。

まとめ

アルコール依存症からの回復を成功に近づけるには、飲酒が止まった時点で治療を終えず、通院や自助グループなどの支援を継続することが大切です。再び飲んだ場合も、治療がすべて失敗したと考えて隠すのではなく、早めに医師や支援者へ伝え、きっかけと対策を見直します。

飲酒とともに落ち込み、不安、不眠が続く場合は、うつ病、不安症(不安障害)、睡眠障害なども含めてご相談ください。意識が戻らない、呼吸がおかしい、けいれんや幻覚がある場合は、直ちに119番へ連絡してください。