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悪夢障害

目次

悪夢障害とは、鮮明で強い不快感を伴う夢を繰り返し見て、眠ることへの恐怖、睡眠不足、集中力低下などの苦痛や生活上の支障が生じる睡眠障害です。夢には恐怖だけでなく、悲しみ、怒り、嫌悪、罪悪感などが伴うこともあります。悪夢は主にレム睡眠と関連し、悪夢から目覚めた際は比較的早く現実を認識でき、内容を覚えていることが特徴です。時々見るだけでは病気とはいえず、回数よりも本人のつらさや学業・仕事への影響を確認します。

特徴

悪夢障害では、不快な夢を思い出せることに加え、再び見ることを恐れて就寝を遅らせ、睡眠不足と日中の不調が悪化する場合があります。深いノンレム睡眠から叫び、起こしにくく、翌朝の記憶が乏しい夜驚症とは経過が異なります。一方、夢に合わせて殴る、蹴る、叫ぶ、ベッドから落ちるなどの行動がある場合は、レム睡眠行動障害などの評価が必要です。夢の記憶だけで判断せず、発生時刻、体の動き、覚醒後の状態、けがの有無を整理することが注意点です。

どんな人がなりやすいの?

悪夢は子どもにも成人にも起こりますが、悪夢障害は睡眠不足、強いストレス、生活環境の変化などをきっかけに目立つ場合があります。また、心的外傷後ストレス症(PTSD)うつ病不安症、不眠症などに伴う事例や、薬の開始・変更・中断、飲酒などが関係する場合もあります。ただし、同じ夢を繰り返すからといって、必ずトラウマが原因とは限りません。夢の内容だけで心理状態を決めつけず、服薬や生活リズムも確認します。

どうしたらいいの?

まず、悪夢を見た日、夢の概要、就寝・起床時刻、服薬・飲酒、翌日の眠気や気分を一定期間記録し、睡眠外来や心療内科・精神科へ相談してください。治療プログラムの目的は、悪夢の回数だけでなく、睡眠への恐怖と日中の支障を減らすことです。代表的な内容には、夢を負担の少ない展開へ書き換え、日中に繰り返し思い描くイメージ・リハーサル療法があります。トラウマとの関連が強い場合や、練習で苦痛が増す場合は自己流で続けず、専門家と進めることが大切です。

まとめ

悪夢障害への対応を成功につなげるには、「夢だから我慢すればよい」と片づけず、睡眠と生活への影響を具体的に確認することが重要です。例えば試験前に悪化する事例では、睡眠時間と不安への対処を見直し、PTSDを伴う場合は悪夢だけでなく再体験や過覚醒も含めて治療します。激しい寝言や体動、転落・けが、呼吸の異常があれば専門的な睡眠評価が必要です。死にたい気持ちや自傷のおそれがある場合は、通常の予約を待たず、家族や医療機関などへ速やかに助けを求めてください。