アルコール依存症

アルコール依存症とは、お酒をやめたいと思っていても、自分の力だけではやめられなくなってしまう病気です。
心では「飲みたくない」と感じていても、お酒がどうしても欲しくなってしまうことがあります。
飲まないとイライラしたり、手がふるえたりすることもあります。
このような状態が続くと、仕事や家族との時間よりも、お酒を飲むことが中心の生活になってしまいます。
誰にでも起こりうるもので、決して「弱い人」がなる病気ではありません。
特徴

アルコール依存症になると、「今日は少しだけ飲もう」と思っても、気づけばたくさん飲んでしまうことがあります。
そして、以前よりもたくさん飲まないと酔わなくなるため、飲む量が増えていきます。
その結果、趣味や友人との時間よりも飲酒を優先してしまい、生活のバランスがくずれていきます。朝からお酒を飲んだり、仕事を休むこともあります。
自分でも「このままではいけない」と感じながらも、やめるのがとても難しい状態になります。
どんな人がなりやすいの?

アルコール依存症は、誰にでも起こる可能性があります。
たとえば、家族や友達との関係に悩んでいる人や、日々のストレスを一人で抱えている人は、お酒で気持ちをまぎらわせようとすることがあります。
また、お酒を飲むことが習慣になりやすい環境にいる人も、少しずつ依存状態に近づくことがあります。
「がんばり屋さん」や「まじめな人」がなることも多いです。
だからこそ、自分を責める必要はありませんし、早めに相談することが大切です。
どうしたらいいの?

もし「お酒のことで困っているかもしれない」と思ったら、早めに誰かに相談してみましょう。
アルコール依存症は、専門的な治療を受けることで少しずつ回復できる病気です。
家族や周りの人が「おかしいな」と思ったときも、本人を責めずに、やさしく声をかけることがとても大切です。
「一緒に考えよう」という気持ちが、回復への第一歩になります。
まとめ
アルコール依存症は、「自分のせい」や「意志の弱さ」で起こるものではありません。

心と体の仕組みによって、誰にでも起こりうる病気です。
でも、早めに気づいて相談すれば、きちんと治療を受けて回復できます。
周りには助けてくれる大人や専門家がたくさんいます。
自分や大切な人が困っているときは、一人で抱え込まず、相談することから始めてみましょう。
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