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ひきこもり(登校拒否/出社拒否)

目次

「ひきこもり」は病名ではなく、さまざまな事情から社会参加が大きく制限され、家庭を中心とする生活が長期化した状態です。従来のガイドラインでは原則6か月以上が一つの目安ですが、期間が短くても困りごとがあれば相談できます。

「登校拒否」は現在では主に「不登校」と呼ばれ、「出社拒否」も正式な診断名ではありません。

不登校や欠勤だけでひきこもりとは判断できず、背景に適応障害うつ病社交不安症などがないか確認することが大切です。

特徴

ひきこもり状態では、昼夜逆転、食事や身だしなみの乱れ、家族との会話の減少、外出や連絡への強い負担などがみられることがあります。ただし、買い物や散歩には出られる人、オンラインでは交流できる人もおり、「部屋から一歩も出ないこと」だけが特徴ではありません。学生では登校前の腹痛、働く人では通勤前の動悸や吐き気が現れる事例もあります。

注意点は、スマートフォンやゲームの長時間利用だけで判断しないことです。睡眠の乱れが日中にも影響する場合は、睡眠障害も含めて評価します。

どんな人がなりやすいの?

ひきこもりは、内向的な性格や本人・家族の努力不足によって起こるものではありません。いじめ、学業不振、職場での叱責やハラスメント、人間関係、退職、病気、経済的不安など、複数の負担が重なって始まることがあります。

また、発達障害(ASD・ADHD・LDなど)の特性と環境が合わず、失敗体験から自信を失う場合もあります。たとえば、新入社員が業務の段取りや対人調整でつまずき、欠勤後に連絡を避けるようになる事例です。

原因を一つに決めず、体調、経験、環境を分けて整理することが重要です。

どうしたらいいの?

支援の目的は、本人をすぐ登校・出社させることではなく、安全と生活を守り、本人が選べる人間関係や活動を少しずつ増やすことです。支援プログラムの内容は一律ではなく、①睡眠・食事・安全の確認、②安心して話せる関係づくり、③医療・福祉・学校・職場との連携、④本人の希望に沿った学習・就労準備という順に検討します。家族は説教や比較、強制的な外出を避け、市区町村の窓口やひきこもり地域支援センターへ相談しましょう。本人が相談できない段階でも、家族だけで助言を受けることができます。

まとめ

ひきこもり、不登校、出社困難は同じ状態ではなく、必要な支援や回復のペースも一人ひとり異なります。支援の成功を登校・出社だけで判断せず、生活が安定した、相談できた、本人が希望を選べたといった変化にも目を向けましょう。

背景に適応障害うつ病社交不安症発達障害などが考えられる場合は、渋谷365メンタルクリニックへご相談ください。

自傷、強い希死念慮、拒食・脱水、幻聴や激しい興奮がある場合は、本人を一人にせず救急医療機関や119番へ連絡してください。