思春期妄想症

目次

思春期妄想症とは、主に思春期に始まる対人場面に関する強い思い込みを指す概念です。
正式な診断名ではありませんが、思春期に特有の自意識の高まりの中で、「自分が周囲に不快感を与えているのではないか」という確信が強くなる状態を説明する言葉として用いられます。

代表的なものに、自己臭妄想、自己視線恐怖、醜形恐怖(身体醜形症)があります。
不安の延長として生じる場合もあれば、妄想に近い確信を伴う場合もあります。
背景には社交不安症、強迫症、統合失調症などが関係することもあり、丁寧な評価が必要です。

特徴

共通するのは、「周囲に迷惑をかけている」という強い確信です。
たとえば、友人が笑った、スマートフォンを見た、距離をとったといった出来事を、自分のにおい・視線・外見が原因だと結びつけてしまいます。

不安レベルの場合は「違うかもしれない」と考える余地がありますが、妄想に近づくと、周囲が否定しても確信が揺らぎません。
SNSでの既読無視や返信の遅れを自分の欠点と結びつけることもあります。
症状が強まると登校回避や引きこもりにつながることもあり、早期の対応が重要です。

どんな人がなりやすいの?

思春期は、脳の発達とともに「他人の視点」を強く意識する時期です。
対人緊張が強い人、完璧主義傾向がある人、自己評価が低い人は影響を受けやすいとされています。

不安が中心であれば社交不安症、小さな疑念が繰り返し浮かび確認行動が止まらない場合は強迫症の可能性があります。
一方、確信が非常に強く、他の妄想や幻覚を伴う場合は統合失調症の初期段階の可能性も考慮します。
ただし、多くは不安障害の範囲であり、適切な治療で改善が期待できます。

どうしたらいいの?

まず、生活に支障が出ている場合は早めに心療内科や精神科に相談してください。
診察では、不安の強さ、確信の程度、他の症状の有無を丁寧に評価します。

治療は、認知行動療法で「自動的に結びつけてしまう考え方」を修正する方法や、必要に応じて抗不安薬・抗うつ薬・抗精神病薬を使用する方法があります。
今日からできる対処としては、

  • 確認行動の回数を記録し少し減らすこと
  • 考えと事実を分けて書き出すことが有効です

家族や学校は、内容を否定するよりも「つらさ」に共感し、安心できる環境を整えることが大切です。

まとめ

思春期妄想症は、思春期の自意識の高まりの中で、不安や思い込みが強くなった状態を説明する概念です。
正式な診断名ではありませんが、背景にある疾患に応じて適切な治療が行われます。

放置すると学業や人間関係に影響が広がることがありますが、多くは早期介入によって改善します。
大切なのは、「考えの内容」よりも「不安の強さ」に目を向けることです。
一人で抱え込まず、専門家につなぐことが回復への近道です。
適切な支援があれば、安心して人と関われる生活を取り戻すことは十分に可能です。

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