心気症

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心気症とは、医学的には大きな異常が見つからない、あるいは軽微な所見しかないにもかかわらず、「重い病気ではないか」と強い不安にとらわれ続ける状態を指します。たとえば、一時的な動悸や頭痛を「重大な病気の前触れ」と考えてしまい、不安が頭から離れなくなります。

検査で「異常はありません」と説明されても安心できず、疑いが消えません。現在の診断分類(DSM-5)では、身体症状へのとらわれが中心の場合は「身体症状症」、病気ではないかという不安が中心の場合は「病気不安症」と整理されています。

特徴

特徴は、症状そのものよりも「最悪の結果」を強く想像してしまう思考の偏りです。不安が高まると身体の感覚に過敏になり、わずかな違和感も大きな異常に感じられます。インターネット検索やSNSの情報が不安をさらに強めることもあります。複数の医療機関を受診する、検査を繰り返す、家族に何度も確認するなどの行動がみられますが、一時的に安心しても再び不安が湧いてきます。「身体愁訴」「不定愁訴」と呼ばれる形で、訴えが続くこともあります。

どんな人がなりやすいの?

もともと不安が強い人、完璧主義で失敗や病気を強く恐れる人、家族に重い病気の経験がある人は影響を受けやすい傾向があります。思春期や青年期は身体の変化が多く、自分の体に敏感になる時期でもあります。また、受験や就職など強いストレスが続くと、身体症状への注意が過剰になることがあります。ただし、実際の身体疾患と区別することが大切です。まずは医療機関で適切な評価を受け、そのうえで不安が続く場合に心気症が考えられます。  

どうしたらいいの?

最初に身体的な病気がないかを確認することは重要です。そのうえで、検査で問題がないにもかかわらず不安が続く場合は、心の問題としての対応が有効です。認知行動療法では、「最悪の想像」を検証し、思考の偏りを修正する練習を行います。また、症状を感じたときにすぐ検索せず、一定時間様子を見る練習も効果的です。

家族は過度に安心を与え続けるよりも、治療につなげる姿勢が大切です。日常生活に支障が出ている場合は、精神科や心療内科で相談してください。適切な治療で改善は十分期待できます。

まとめ

心気症は、身体の状態以上に「病気ではないか」という不安にとらわれる状態です。不安が強いほど苦しさは本物であり、決して気のせいではありません。現在は身体症状症や病気不安症として整理されています。

重要なのは、身体疾患の有無を適切に確認したうえで、心の側面にも目を向けることです。適切な治療と支援を受けることで、不安は和らぎ、安心して日常生活を送れるようになります。悩みを一人で抱え込まず、専門家に相談することが回復への第一歩です。

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