産褥期精神病

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産褥期精神病とは、出産後6〜8週間ほどの「産褥期」に、まれに発症する重い精神症状の状態です。頻度は約1,000人に1人と少ないものの、発症した場合は緊急対応が必要です。出産後は女性ホルモンの急激な変化、強い睡眠不足、身体的疲労が重なり、脳の働きが一時的に不安定になります。

特に双極性障害の体質がある場合、産後は発症リスクが高まります。産後うつとは異なり、現実の理解が大きく乱れる点が特徴です。

特徴

幻覚や妄想、強い興奮、混乱、支離滅裂な発言、気分の急激な変動などがみられます。発症前には「眠れない」「落ち着かない」「妙に高揚している」といった前駆症状が数日続くことがあります。その後、2〜3週間以内に急激に悪化することが多いです。

産後うつでは主に抑うつ気分が中心ですが、産褥期精神病では現実検討力の低下が目立ちます。本人は自覚が乏しい場合が多く、家族が異変に気づくことが重要です。

どんな人がなりやすいの?

過去に双極性障害、統合失調症、産褥期精神病の既往がある方はリスクが高いとされています。

また、家族に双極性障害がいる場合も注意が必要です。初産、強い睡眠不足、サポート不足なども影響します。一度発症した方は、次の出産時に高率で再発するため、妊娠中から精神科と連携し、予防的な治療計画を立てることが重要です。

これは性格の問題ではなく、生物学的要因が大きく関与しています。

どうしたらいいの?

産後に急な言動の変化、強い不眠、現実とかみ合わない発言があれば、迷わず医療機関へ連絡してください。原則として速やかな入院治療が必要です。
抗精神病薬や気分安定薬を用い、安全を確保しながら症状を落ち着かせます。母子同室での治療が可能な専門施設もあります。

早期治療により多くの方が回復します。周囲は説得より安全確保を優先し、本人を責めず支えることが大切です。

まとめ

産褥期精神病は、産後まれに起こる重い精神状態ですが、適切な治療により回復が期待できます。産後うつとは異なり、幻覚や妄想などの精神病症状が特徴です。

早期発見と迅速な医療介入が母子の安全を守ります。再発予防のためには、妊娠前からの医療連携が重要です。「異変を感じたら早めに相談する」ことが何より大切です。

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