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耐性

目次

耐性とは、薬やアルコールなどを繰り返し使用するうちに、以前と同じ量では同じ作用を得にくくなる現象です。同じ効果を求めて使用量が増える場合と、同じ量でも効果が弱く感じられる場合があります。ただし、耐性は病名ではなく、それだけで依存症と判断されるわけでもありません。また、薬が効きにくい原因には、症状の変化や服用方法なども考えられます。精神依存・身体依存との違いを理解し、自己判断で量を変えず、処方医や薬剤師へ相談することが大切です。

特徴

耐性は、体内で薬やアルコールを分解する働きが変わる場合や、脳・神経が作用に適応して反応が弱くなる場合などに生じます。ただし、一つの物質でも、すべての作用に同じような耐性が生じるとは限りません。たとえば、お酒を飲んでも眠気や酔った感覚が弱くなった一方で、判断力や反応速度、肝臓などへの負担は残っていることがあります。耐性、減量時に離脱症状が現れる身体依存、問題があっても使用を制御できない依存症は、関連する場合があっても同じ状態ではない点が重要です。

どんな人がなりやすいの?

耐性の生じやすさは、物質の種類、使用量、頻度、期間、体質によって異なり、長く使用すれば全員に起こるわけではありません。眠れないために睡眠薬や市販薬を追加する、不安を抑えるために服用回数を増やす、ストレスへの対処として飲酒量が増えるといった事例には注意が必要です。

背景に睡眠障害や不安がある場合は、その原因への治療も欠かせません。また、「お酒に強くなった」ことは安全になった意味ではなく、アルコール依存症の経過で耐性がみられることもあります。

どうしたらいいの?

薬が効きにくいと感じても、自分で量や回数を増やしたり、ほかの薬やアルコールを併用したりしないでください。受診時には、処方薬、市販薬、サプリメント、飲酒の種類と量、使用時刻、効果、翌日の体調を、可能な範囲で記録して伝えます。対応内容は、耐性や身体依存の有無、症状が悪化した原因、薬を続ける必要性を確認し、必要に応じて服薬方法の変更や段階的な減量、不眠・不安への治療を行うことです。

一部の睡眠薬・抗不安薬や多量の飲酒は、急に中止すると重い離脱症状が起こる場合があるため、医療者と相談して調整しましょう。

まとめ

耐性への対応における成功は、量を増やして以前と同じ強い効果を得ることではありません。薬や飲酒の必要性と安全性を見直し、不眠、不安、痛み、ストレスなど、使用が続く背景にも対処しながら生活への影響を減らすことが目的です。

予定より早く薬がなくなる、追加服用が増えた、飲酒量を減らせない、やめると震え・発汗・不眠が出る場合は、処方医や精神科・心療内科へ相談してください。依存・嗜癖が疑われる場合も早めの評価が重要です。使用後に呼びかけへ反応しない、呼吸が弱い、けいれんがある場合は、直ちに救急要請してください。