マリッジブルー


マリッジブルーとは、結婚を控えた時期や結婚直後の生活変化をきっかけに、不安、迷い、気分の落ち込みなどが生じる状態を表す一般的な言葉で、正式な診断名ではありません。結婚式、転居、仕事、金銭、家事分担、親族関係など、複数の課題が重なることで負担が強まります。相談の目的は、結婚の是非を第三者が決めることではなく、不安の内容と心身への影響を整理することです。
不眠や食欲低下、欠席・欠勤がある場合は、適応障害やうつ病なども含めて評価します。
特徴

マリッジブルーでは、「本当にこの相手と結婚してよいのか」という迷いに加え、式の費用、住居、仕事の継続、家計、家事・育児、名字、親族との距離など、現実的な問題への不安がみられます。事例として、準備の連絡が来るたびに涙や動悸が生じ、話し合いを避けてしまうケースがあります。ただし、気分の落ち込み、興味の低下、強い疲労、不眠、食欲変化が結婚準備以外の場面にも広がり、生活に支障が出ている場合は、自然な迷いだけと決めつけず専門的な評価が必要です。
どんな人がなりやすいの?

マリッジブルーは、真面目な人や完璧主義の人だけに起こるものではありません。結婚式、引っ越し、転職・退職、家計の統合、妊娠、親族との調整など、大きな変化が短期間に重なると負担が高まりやすくなります。また、借金、働き方、子ども、家事分担、住む場所などを十分に確認できていない場合、不安が強くなることがあります。結婚のような喜ばしい出来事を契機にうつ病が現れることもあるため、性格を原因と考えず、症状の期間、睡眠、食欲、活動量、過去の心の不調を医師へ伝えましょう。
どうしたらいいの?

まず、不安を「相手との関係」「お金」「仕事」「住居」「家事・育児」「親族」「結婚式」に分け、確認できる事実と自分の気持ちを書き出します。マリッジブルー専用の標準治療プログラムはなく、対処の内容は、準備の分担・縮小、休息の確保、話し合う項目と期限の設定、必要に応じた専門相談です。対応を成功に近づける注意点は、予定どおりの結婚だけを目標にせず、延期も含めて納得できる判断を優先することです。監視、脅し、金銭の制限、暴力がある場合は、安全な場所から専門窓口へ相談してください。
まとめ
マリッジブルーは一時的な心の反応である場合もあれば、適応障害、うつ病、不安症(不安障害)など、治療が必要な状態の表れである場合もあります。支援の目的は、不安を無理に消して結婚を進めることではなく、自分の希望、現実的な課題、心身の状態を整理し、安心して選択できる状態を取り戻すことです。睡眠障害、食欲低下、欠席・欠勤が続く場合は早めに受診しましょう。「消えたい」「死にたい」と考える場合や、安全が脅かされている場合は、期間にかかわらず緊急の相談が必要です。
こころの不調