金縛り・睡眠麻痺
金縛り(医学的には「睡眠麻痺」といいます)は、眠りに入るときや目が覚めかけたときに、意識ははっきりしているのに体を動かせなくなる現象です。多くは思春期以降、特に16歳前後から経験する人が増えます。
夢を見る「レム睡眠」では、夢の中の動きを実際に行わないよう、脳が体の筋肉を一時的に動かない状態にしています。この“体を止める仕組み”が、目覚めとずれてしまうことで起こるのが睡眠麻痺です。多くの場合は病気ではなく、生理的に起こりうる現象です。
特徴
体が動かない状態に加え、強い恐怖や不安を伴うことがあります。胸の上に何かが乗っているように感じたり、誰かの気配を感じたり、声や足音が聞こえるように思えることもあります。これは夢の内容が半分覚醒した状態に重なって体験されるためです。実際に何かが起きているわけではありません。体は動かせませんが、目の動きと呼吸は保たれています。通常は数十秒から数分以内に自然に解除されます。強く体を動かそうとするより、指先など小さな部位を意識すると解除しやすいことがあります。
どんな人がなりやすいの?
睡眠不足や夜更かし、不規則な生活、試験前や人間関係のストレス、強い疲労があると起こりやすくなります。あお向けで寝る姿勢も誘因の一つです。喫煙や飲酒も睡眠の質を下げ、発症を助長します。繰り返し起こる場合は「反復性孤発性睡眠麻痺」と呼ばれます。
多くは一時的なものですが、頻回に起こり、日中に強い眠気や突然眠ってしまう症状がある場合は、ナルコレプシーなどの睡眠障害が隠れている可能性もあります。
どうしたらいいの?
まずは睡眠習慣を整えることが基本です。毎日できるだけ同じ時間に寝起きする、寝る前のスマートフォンやゲームを控える、十分な睡眠時間を確保することが予防につながります。あお向けで寝ることを避けるのも有効です。
発作が起きたときは、「これは危険なものではなく、必ず終わる」と自分に言い聞かせ、ゆっくりと呼吸に集中してください。指先や足先を小さく動かすことも有効です。頻繁に起こる場合や日中生活に支障がある場合は、睡眠外来や精神科に相談しましょう。
まとめ
金縛り(睡眠麻痺)は、睡眠の仕組みの一部が目覚めとずれることで起こる現象で、多くは危険なものではありません。恐怖感や幻覚を伴うことがありますが、数分以内に自然に解除されます。
生活リズムの改善とストレス管理が大きな予防になります。もし頻繁に繰り返す、強い日中の眠気を伴う場合には、専門医に相談することで安心につながります。正しい理解を持つことで、不安は大きく軽減できます。
行動面の不調
こころの不調
からだの不調