解離性健忘

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解離性健忘とは、心にとても強いショックやストレスがかかったときに、そのつらい出来事や、その前後の記憶を忘れてしまう状態のことです。

ただの「物忘れ」ではなく、心が「これ以上苦しまないように」と、自分を守るために記憶を閉じてしまうのです。

忘れたことに気づかない人もいれば、「思い出したいのに思い出せない」と感じて不安になる人もいます。

でもこれは、あなたの心が必死に守ろうとしてくれている証なのです。

特徴

たとえば、ある出来事の直前や直後の記憶がぽっかり抜けてしまったり、自分の名前や住んでいる場所が思い出せなくなったりします。

周りの人から見ると普通に話したり行動しているように見えるのに、本人は「ここがどこかわからない」「自分が誰かわからない」と感じることもあります。

ご飯を食べたり、服を着替えたりはできるのに、大切な思い出だけが抜け落ちている…。そんな不思議でつらい状態が起こることがあるのです。

どんな人がなりやすいの?

解離性健忘は、強い不安やトラウマを経験した人に多く見られます。

たとえば、事故やいじめ、家庭でのつらい体験などがきっかけになることがあります。

また、まじめでがんばり屋な人、まわりに気をつかいやすい人、感受性が豊かでやさしい人ほど、自分の気持ちを押し込めてしまいがちで、その結果、心が「もうこれ以上がんばれない」とブレーキをかけてしまうのです。

決して弱いからではなく、がんばりすぎてきた証でもあるのです。

どうしたらいいの?

まずは、無理に思い出そうとしなくて大丈夫です。思い出せないのは、心が「まだ思い出さないほうがいい」と判断しているからです。

安全で安心できる場所で過ごすこと、そして信頼できる大人や専門家に相談してみることが大切です。

心療内科や精神科の医師、カウンセラーの力を借りることで、少しずつ心が落ち着き、必要な記憶が自然と戻ってくることもあります。
焦らず、自分のペースを大切にしてください。

まとめ

解離性健忘は、「忘れよう」としているのではなく、心があなたを守るために無意識に働いている結果です。
これは決しておかしなことではなく、誰にでも起こりうる大切な心の反応です。

あなたの中には、ちゃんと立ち直る力があります。つらいことがあったときほど、誰かに頼ることはとても勇気ある行動です。

あなたの存在には価値があります。安心できる場所で、少しずつ前に進んでいきましょう。

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