イマジナリーコンパニオン(イマジナリーフレンド)
イマジナリーコンパニオン(またはイマジナリーフレンド)とは、周りの人には見えないけれど、本人にとっては本当にそこにいるように感じる“空想の友だち”のことです。
動物や人、ロボットなど形はさまざまで、いっしょに遊んだり会話したりすることもあります。
これは病気ではなく、子どもの心が成長していく中で自然に生まれる心のはたらきのひとつです。想像の世界が豊かな証ともいえます。
特徴
イマジナリーコンパニオンは、子どもが空想の友だちとまるで本物の友だちのように話したり、一緒にごはんを食べたり、おでかけしたりするのが特徴です。
「○○ちゃんもイスに座らせてあげて」などと言うこともあります。
5~10歳くらいの間にあらわれやすく、多くは数ヶ月から数年で自然といなくなります。
周りには話さないことも多いので、大人が気づかないことも少なくありません。
どんな人がなりやすいの?
ひとり遊びが好きな子や、想像の世界を楽しむことが得意な子に多く見られます。
また、引っ越しや学校の変化など、ちょっと不安を感じる出来事があったときに、心の安心を守る存在として現れることもあります。
兄弟がいなかったり、話し相手が少ない環境で育っている子にも多く見られますが、それは「さびしいから生まれた」というより、「自分の中に心強い味方をつくった」とも言える心の力なのです。
どうしたらいいの?
基本的には、特別な治療や対応は必要ありません。子どもが楽しそうに過ごしていて、日常生活に支障がなければ、そのまま見守ってあげましょう。
「○○ちゃんのお友だちも楽しそうだね」とやさしく受け止めてあげると、子どもは安心します。
ただし、不安をあおるような言動が増えたり、現実との区別がつかなくなっている様子があれば、スクールカウンセラーや心の専門家に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
イマジナリーコンパニオンは、子どもが自分の心を守り、成長していく過程であらわれる自然な心のはたらきです。
「目に見えないけれど、大切な存在」として子ども自身を支えていることもあります。
多くの場合、成長とともに自然とその役割を終えて、そっと姿を消していきます。
大人は否定せず、「その子の心の世界をそっと応援する姿勢」で寄り添ってあげることが、もっとも大切です。
こころの不調