ギフテッド
ギフテッドとは、生まれつき非常に高い能力をもつ人を指す概念です。
一般的にはIQ130以上が一つの目安とされ、全体の2〜3%ほどといわれています。ただし、これは医学的な「診断名」ではなく、特性を説明するための言葉です。
知的能力だけでなく、芸術・音楽・スポーツなど特定分野で突出した才能をもつ場合も含まれ、「タレンテッド」と呼ばれることもあります。
早期に特性を理解し、適切な教育や環境が整えば能力は大きく伸びます。一方で、合わない環境では力を発揮できず、心の負担を抱えることもあります。
特徴
理解の速さ、論理的思考の深さ、豊かな語彙、高い集中力などが代表的な特徴です。
幼少期から大人のような疑問を持つ、興味のある分野を徹底的に追究する、といった様子が見られることがあります。しかし、すべてが万能というわけではありません。
興味のないことには極端に意欲がわかない、対人関係が苦手、感受性が強すぎて傷つきやすい、といった側面もあります。
また、完璧主義傾向から「できて当然」と自分を追い込み、強い不安や抑うつを抱えることもあります。能力の高さと心の安定は別問題である点が重要です。
どんな人がなりやすいの?
ギフテッドは努力で「なる」ものではなく、生まれ持った認知特性と考えられています。
幼少期から文字や数字に強い関心を示す、抽象的な概念を自然に理解するなどの特徴が見られることがあります。
一方で、発達障害(ASDやADHDなど)と併存する場合もあり、得意と苦手の差が非常に大きいケースもあります。たとえば、高度な数学的理解がある一方で、集団行動が極端に苦手ということもあります。このようなアンバランスさは「能力の問題」ではなく、脳の特性の違いによるものです。
どうしたらいいの?
まず大切なのは、「周囲と違うこと=問題」と考えないことです。
学習面で物足りなさを感じる場合は、発展課題の提供や飛び級制度、専門教室の活用などが選択肢になります。対人関係や気分の落ち込みがある場合は、スクールカウンセラーや心療内科への相談も有効です。医療機関では、発達特性や不安症状の評価を行い、必要に応じて支援方針を立てます。本人にとっては、自分の得意・不得意を書き出し、「完璧でなくてよい」と理解することも重要です。能力を伸ばす支援と、心を守る支援を両立させる視点が欠かせません。
まとめ
ギフテッドは、非常に高い能力をもつ人を表す概念であり、診断名ではありません。
適切な理解と環境があれば大きく成長する可能性がありますが、孤立感や自己否定感を抱えることもあります。「才能があるのだから困らないはず」という考えは誤解です。
能力の高さと同じくらい、安心して過ごせる環境が重要です。自分や身近な人に思い当たる特徴がある場合は、一人で抱え込まず、学校や医療、専門機関に相談してください。
特性を正しく理解することが、健やかな成長への第一歩になります。
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