自己臭症

目次

自己臭症(じこしゅうしょう)とは、「自分の体から強いにおいが出ており、周囲に迷惑をかけているのではないか」と強く思い込んでしまう状態です。
脇臭や口臭、便臭などを過剰に気にし、実際には確認できないにおいを確信してしまいます。

医学的には、実在しないにおいを感じる「幻嗅」として説明されることもあれば、「自己臭妄想」や、不安や強迫の一種として理解されることもあります。
これは性格の問題ではなく、脳の不安反応が過敏になっている状態です。
適切な治療によって改善が期待できる症状です。

特徴

周囲の人が鼻に触れる、席を立つ、窓を開けるといった何気ない行動を「自分のにおいが原因だ」と結びつけてしまいます。
何度も体を洗う、衣服を頻繁に替える、制汗剤や香水を過剰に使うなどの行動が見られます。

それでも安心は長続きせず、確認を繰り返してしまいます。
重症化すると、人と近づくことを避け、学校や職場に行けなくなることもあります。

社交不安症では「評価されること」への不安が中心ですが、自己臭症では「におい」という特定のテーマに不安が集中する点が特徴です。

どんな人がなりやすいの?

思春期から若年成人に多く、対人関係に敏感な方や、周囲に迷惑をかけたくないという気持ちが強い方に見られやすい傾向があります。
完璧主義や不安傾向が背景にあることも少なくありません。

また、強迫症やうつ病、まれに統合失調症の初期症状として現れることもあります。
統合失調症の場合は、におい以外の妄想や幻覚が伴うことが多い点が違いです。

日本では体臭が比較的少ないとされるにもかかわらず問題となりやすく、文化的に「他人に迷惑をかけない」意識が強いことも影響している可能性があります。

どうしたらいいの?

まず、皮膚科や内科で実際の体臭の問題がないか確認することは有意義です。
そのうえで異常がない場合は、心療内科や精神科で相談してください。

治療では、不安や思い込みの強さに応じて抗うつ薬や抗精神病薬を使用することがあります。
また、認知行動療法では「におい=嫌われる」という考え方のクセを修正し、確認行動を少しずつ減らしていきます。

今日からできることとしては、

  • 確認の回数を記録し、1回減らす練習をすること
  • 信頼できる一人にだけ相談することが有効です

家族は否定せず、「つらい気持ち」に寄り添う姿勢が大切です。

まとめ

自己臭症は、単なる気にしすぎではなく、強い不安や思い込みが心を縛ってしまう状態です。
放置すると人間関係や学業・仕事に影響が広がることがありますが、治療によって改善する可能性は十分にあります。

大切なのは、「においがあるかどうか」だけを問題にするのではなく、不安そのものを治療することです。
自分を責める必要はありません。

早めに専門家へ相談することで、安心して人と関われる日常を取り戻すことができます。

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