悪夢障害
悪夢障害とは、強い恐怖や不安を伴う夢を繰り返し見て、そのために苦痛を感じたり、日中の生活に支障が出たりする状態を指します。誰でも時々悪夢を見ることはありますが、「頻繁に繰り返される」「眠ること自体が怖くなる」「日中の集中力や気分に影響する」場合は障害と考えます。
悪夢は主にレム睡眠中に起こり、目覚めた直後も夢の内容をはっきり覚えているのが特徴です。放置すると睡眠不足が悪化し、症状が長引くことがあります。
特徴
夢の内容は、追いかけられる、攻撃される、大切な人を失うなど、強い恐怖や危険を感じるものが多いです。目が覚めると意識ははっきりしており、夢の詳細を覚えています。これは夜驚症とは異なります。
悪夢が続くと、「またあの夢を見るのでは」と不安になり、寝つきが悪くなることがあります。その結果、慢性的な睡眠不足となり、日中の疲労感や気分の落ち込みが強まることもあります。ストレスやトラウマ体験が背景にある場合もあります。
どんな人がなりやすいの?
子どもでは発達過程の一部としてみられることがありますが、強い不安や家庭環境の変化が影響することもあります。思春期や成人では、学業・人間関係のストレス、うつ病や不安障害、PTSDなどと関連することがあります。
睡眠不足や生活リズムの乱れ、アルコール摂取も悪夢を増やす要因です。特に同じ内容の悪夢が繰り返される場合は、心の負担が続いている可能性があります。
どうしたらいいの?
まずは睡眠環境を整え、毎日同じ時間に寝起きする習慣を作ることが基本です。寝る前のスマートフォンや刺激の強い動画は控えましょう。悪夢の内容が繰り返される場合は「イメージリハーサルセラピー」が有効です。
夢の内容を書き出し、安全で安心できる結末に書き換え、それを具体的に思い浮かべてから眠ります。子どもには安心できる声かけや添い寝が効果的です。症状が週に何度も続く、日中の生活に影響がある場合は、精神科や睡眠外来に相談してください。
まとめ
悪夢障害は、繰り返される悪夢により苦痛や生活への影響が生じる状態です。単発の悪夢とは異なり、睡眠不足と悪夢が悪循環を作ることが特徴です。
しかし、生活習慣の改善や心理療法により改善が期待できます。背景にうつ病やPTSDなどがある場合もあるため、つらさが続くときは専門家に相談することが大切です。適切な支援を受ければ、安心して眠れる状態を取り戻すことは十分に可能です。
行動面の不調
こころの不調
からだの不調