新型うつ病

新型うつ病とは、仕事や学校のような特定の場面で気分が落ち込む一方で、他の場面では元気に過ごせる状態のことです。
この言葉は医学的な病名ではなく、2000年代にメディアで使われるようになりました。
たとえば、学校の授業中は「何もしたくない」と感じるけれど、友達と遊んでいるときには楽しく笑える、といった特徴があります。
このような状態が続くと、勉強や部活、友人関係にも影響を与えることがあるため、早めの相談が大切です。
特徴

新型うつ病の特徴は、特定の場面でのみ気分が落ち込むことです。
たとえば、授業中や部活では「やる気が出ない」「何もしたくない」と感じるのに、家では元気に過ごせたり、友達と楽しく話せたりします。
また、自分が苦しいときに「周りが悪いんだ」と感じやすいことも特徴です。
自分を責めることは少ないため、症状に気づきにくいことがあります。
このような状態が続くと、周囲から誤解されて「怠けている」と思われることもあり、さらにストレスが増えてしまうことがあります。
どんな人がなりやすいの?
新型うつ病は、ストレスを受けやすい環境にいる人や、プレッシャーを感じやすい人がなりやすい傾向があります。
たとえば、「学校で成績を上げなきゃいけない」「部活で期待に応えたい」といったプレッシャーを抱える中学生が、無意識のうちにストレスを溜めてしまうことがあります。
また、「自分の苦手なことから逃げたい」という気持ちが強い人や、周囲の期待に敏感な人も注意が必要です。
どうしたらいいの?
新型うつ病のような状態を感じたら、まずは信頼できる人に相談することが大切です。
たとえば、家族や学校の先生、保健室の先生に「学校では元気が出ないけれど、家では普通に過ごせる」と話してみましょう。
また、自分の気持ちや症状をメモしてみると、相談しやすくなります。
その後、必要に応じて心療内科や精神科の医師に相談することで、症状に合ったサポートを受けることができます。
治療には、ストレスを軽減する方法を学んだり、生活リズムを整えたりすることが効果的です。
また、リラックスできる趣味を見つけたり、自分を励ます時間を作ることも症状の改善につながります。
まとめ
新型うつ病は、特定の場面でのみ気分が落ち込む状態ですが、適切なサポートを受けることで改善が期待できます。

一人で悩まず、家族や先生、専門家に相談することが大切です。
「つらい」と感じたときに相談するのは決して弱いことではありません。
むしろ、それが回復への第一歩です。
焦らず、自分のペースで少しずつ向き合っていきましょう。
あなたの気持ちは大切なものですので、自分を大切にしながら、必要なサポートを受けてください。
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