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新型うつ病

目次

「新型うつ病」は正式な医学的診断名ではなく、従来の典型的なうつ病とは異なるように見える抑うつ状態を表す際に使われてきた通称です。明確な診断基準はなく、実際にはうつ病適応障害双極症(双極性障害)など、原因や治療内容の異なる状態が含まれる可能性があります。また、非定型うつ病と同じ病気を指す言葉でもありません。診察の目的は「新型」という枠に当てはめることではなく、症状の期間や程度、生活への支障、これまでの気分の波を確認し、適切な診断と支援につなげることです。

特徴

「仕事や学校では気分が落ち込む一方、休日や好きな活動は楽しめる」といった様子が、新型うつ病の特徴として紹介されることがあります。しかし、この一面だけで仮病や甘え、病気の有無を判断することはできません。非定型うつ病では、うつ病の診断基準を満たしたうえで、楽しい出来事への気分反応性、過眠、食欲増加、体が鉛のように重い感覚、拒絶への敏感さなどを確認します。特定の環境と不調の結びつきが強い場合は適応障害も考えられるため、睡眠、食欲、活動量、欠席・欠勤などを含めた評価が必要です。

どんな人がなりやすいの?

新型うつ病は定義された病気ではないため、「若者に多い」「責任感が弱い人がなりやすい」などと一律にはいえません。進学、就職、異動、人間関係、業務量の増加、生活リズムの乱れなどが重なり、対処できる範囲を超えたときに抑うつや不安が現れることがあります。たとえば、新入社員が職場では強い緊張や疲労を感じても、休日は友人と過ごせる事例がありますが、それだけでは診断できません。以前に睡眠が少なくても活発だった、話や予定が急に増えた、浪費した時期がある場合は、双極症(双極性障害)も含めて医師に伝えることが大切です。

どうしたらいいの?

気分の落ち込みや欠席・欠勤が続く場合は、睡眠時間、食欲、活動量、つらくなる場面、休日の様子を記録しながら、精神科・心療内科へ相談しましょう。記録のために受診を遅らせる必要はなく、学校や仕事へ行けない、食事や入浴などができない場合は早めの相談が必要です。診察では、うつ病や適応障害、双極症のほか、身体疾患、服薬、飲酒などの影響も確認します。治療内容は診断と重症度に応じて、環境調整、心理療法、薬物療法、休養などを組み合わせます。復学・復職を成功に近づけるには、一律の支援プログラムではなく、生活リズムと回復状況に合わせて段階的に進めることが重要です。

まとめ

新型うつ病という言葉だけで、原因や必要な治療を決めることはできません。「好きなことはできるから病気ではない」「学校や仕事へ行けないのは甘え」と決めつけず、症状の経過と生活への影響を丁寧に確認することが大切です。不眠や過眠、食欲の変化、強い疲労、不安、気分の落ち込みが続く場合は、うつ病適応障害非定型うつ病双極症(双極性障害)なども含めて渋谷365メンタルクリニックへご相談ください。「消えたい」「死にたい」という思いが強い、具体的な自傷の計画がある場合は一人にならず、身近な人や救急医療機関、119番へ助けを求めてください。