妄想着想

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妄想着想(もうそうちゃくそう)とは、何の根拠やきっかけもなく、突然「これは間違いない」と強く確信する考えが生じる現象を指します。ここで大切なのは、妄想の「内容」ではなく、「どのようにその考えに至ったか」という“生じ方(形式)”です。

たとえば、「突然わかった、自分は特別な使命を持っている」「急に確信した、自分は誰かに狙われている」など、理由の説明がつかないまま強い確信が生まれます。これは統合失調症でみられる「一次妄想」の一つとされています。

特徴

妄想着想の最大の特徴は、「ただ思いついた」という一点にあります。通常、私たちの考えは経験や出来事に基づいて組み立てられます。しかし妄想着想では、その過程がありません。

たとえば「犬がこちらを見た→何か意味があるのでは→自分が監視されている」といった段階がある場合は「妄想知覚」と呼ばれますが、妄想着想では前段階がなく、いきなり確信が生まれます。

本人にとっては非常に現実的で、論理的な説明では揺らぎにくいという特徴があります。

どんな人がなりやすいの?

主に統合失調症の発症初期や急性期にみられます。思春期から青年期にかけて発症することが多く、強いストレスや睡眠不足が重なると症状が表れやすくなります。

これは性格や意志の弱さによるものではなく、脳の情報処理や意味づけの仕組みが一時的に不安定になることが関係しています。特に前頭葉や側頭葉の働きの変化が影響すると考えられています。

早期に気づくことが、その後の経過を大きく左右します。

どうしたらいいの?

突然の強い確信が現れ、それが周囲と大きく食い違う場合は、早めに精神科や心療内科に相談することが重要です。家族や周囲は「それは間違いだ」と正面から否定するのではなく、「とても不安なのですね」と気持ちに寄り添う姿勢が大切です。

睡眠を確保し、刺激を減らすことも重要です。統合失調症が背景にある場合は、抗精神病薬による治療が有効で、早期治療ほど回復の可能性は高まります。放置せず、専門的支援につなぐことが最善です。

まとめ

妄想着想は、理由や前触れなく突然生じる強い確信を指す概念で、妄想の「内容」ではなく「生じ方」に注目した医学用語です。主に統合失調症でみられますが、本人の意思や性格の問題ではありません。

早期に専門医へ相談し、適切な治療を受けることで改善が期待できます。周囲は否定や批判ではなく、安心できる環境を整えることが大切です。早めの対応が、回復への大きな一歩となります。

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