パニック発作


パニック発作とは、強い恐怖や不快感とともに、動悸、息苦しさ、発汗、震え、胸の痛み、めまい、吐き気、手足のしびれなどが急激に現れる状態です。「死んでしまう」「自分を制御できなくなる」と感じることもあり、多くは数分以内に症状が強まります。ただし、パニック発作は病名ではなく、一度起きただけでパニック障害(パニック症)と診断されるわけではありません。診察の目的は、発作の内容と経過を確認し、心臓や呼吸器、甲状腺などの身体疾患、薬剤や物質の影響を除外することです。
発作を繰り返し、再発への不安や行動の制限が続く場合は、パニック障害(パニック症)の可能性があります。
特徴

パニック発作の特徴は、身体症状と強い恐怖が短時間で一気に高まることです。明確なきっかけがない場合もあれば、電車、人混み、人前に立つ場面などで起こる場合もあります。事例として、通学中の電車で突然動悸と息苦しさが現れ、「倒れても逃げられない」と感じるケースがあります。
発作後に「また起きるのではないか」と心配し続ける状態を予期不安といいます。さらに、電車や映画館、行列などを避けるようになると、広場恐怖症(広場恐怖)を伴うことがあります。発作の有無だけで自己診断せず、生活への影響まで確認することが重要です。
どんな人がなりやすいの?

パニック発作は、性格の弱さや努力不足によって起こるものではなく、誰にでも生じる可能性があります。発症や悪化には、不安へのなりやすさ、家族歴、身体感覚への敏感さ、強いストレス、過労、睡眠不足、大量のカフェイン、薬剤や物質の影響など、複数の要因が関係すると考えられています。ただし、「まじめ」「完璧主義」といった性格だけで判断することはできません。
不安症(不安障害)や社交不安症などに伴って発作が起こる事例もあります。診察に備え、発作の日時、場所、症状、直前の睡眠、飲食、服薬状況を記録しておきましょう。
どうしたらいいの?

発作が起きたら、まず道路や階段などを避け、安全な場所で座りましょう。運転中であれば、安全を確認して停車します。無理に何度も深く息を吸うのではなく、可能であれば呼吸をゆっくり整え、周囲の人へ体調が悪いことを伝えてください。対応の目的は、発作を力ずくで止めることではなく、事故を防ぎ、症状が弱まるまで安全を確保することです。
パニック症の治療プログラムには、発作の仕組みを学ぶ心理教育、認知行動療法、避けている状況へ段階的に取り組む練習、薬物療法などがあります。治療を成功に近づける注意点は、自己流で無理な練習をせず、薬を自己判断で増減・中断しないことです。
まとめ

パニック発作は非常に強い恐怖を伴いますが、原因を確認し、適切な治療を受けることで、予期不安や生活上の制限を軽減できる可能性があります。発作を繰り返す、電車や外出を避ける、発作への不安で眠れない場合は、精神科・心療内科へ相談してください。睡眠の問題が続く方は、睡眠障害についても確認しましょう。
一方、初めて経験する強い胸痛、失神、呼吸困難が改善しない、片側の手足が動かしにくい、言葉が出にくいなどの症状がある場合は、パニック発作と決めつけず、救急要請を含めて早急に対応してください。
渋谷365メンタルクリニックでは、発作の経過や生活への影響を整理し、治療内容を相談できます。
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