愛着障害
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愛着障害とは、小さいころに大人(特に親)からの十分な愛情や安心感が得られなかったことによって、人との関係の築き方がむずかしくなる状態のことです。
親が優しくしてくれなかった、いつも怒っていた、かまってくれなかったなどの経験が続くと、子どもの心は「人って信じていいのかな?」と不安を抱えたまま育ってしまうことがあります。
特徴

愛着障害のある人は、人と仲よくしたいのに近づきすぎてしまったり、逆に距離をとりすぎたりすることがあります。
「自分は嫌われているかもしれない」と過剰に不安になりやすく、ささいな言葉にも傷ついてしまうことも。
また、気持ちのコントロールが苦手で、怒りや悲しみをうまく表現できず、心がとても疲れてしまうこともあります。
どんな人がなりやすいの?

幼いころに親から十分にかまってもらえなかった人、何度も否定されたり怒られたりした経験が多い人は、愛着障害になりやすいとされています。
また、親自身も心に余裕がなかったり、家庭環境が不安定だった場合、子どもとの間に「安心できるつながり」ができにくくなることもあります。
どうしたらいいの?

まず、「自分が困っている」と気づけたことが大切な一歩です。
心の専門家(カウンセラーや精神科医)に相談することで、少しずつ信頼できる人との関係を築いていく練習ができます。
時間はかかりますが、あたたかい関係を経験することで、心は少しずつ変わっていきます。
「自分のせいじゃない」と思うことが、とても大切です。
まとめ

愛着障害は、子どものころに安心できる人がいなかったことで、人との関係や気持ちの整理がむずかしくなる心の状態です。
でも、それはあなたが悪いわけではありません。
今からでも、やさしい人との関わりの中で心は回復していきます。
一人で抱え込まず、信頼できる大人に話してみてください。
行動面の不調