複雑性PTSD(コンプレックスPTSD)


複雑性PTSD(コンプレックスPTSD)は、長いあいだつらい出来事にさらされたことで、心が深く傷つき、さまざまな心の不調があらわれる状態のことです。
家庭での暴力や、繰り返されるいじめなど、自分では逃げられないような状況でつらい思いを重ねてきた人に起こりやすいとされています。
ふつうのPTSDと似ていますが、より複雑で深い影響が続くことから、この名前で呼ばれています。
特徴

複雑性PTSDでは、トラウマを思い出してつらくなるだけでなく、「自分はダメな人間だ」と強く感じたり、すぐに怒ってしまったり、逆に何をしても心が動かなくなったりすることがあります。
人と話すのが怖くなったり、誰にも心を開けないと感じることもあります。
こうした状態は自分のせいではなく、つらい経験をなんとか耐え抜いてきた結果として起きる自然な反応なのです。
どんな人がなりやすいの?
子どものころから、安心できない家庭環境にいた人や、長期間にわたっていじめや暴力などのストレスにさらされてきた人がなりやすいとされています。
周囲から見ると元気そうに見えても、心の中ではずっと緊張し続けていたり、自分を責める気持ちを抱えていたりすることがあります。
大人だけでなく、子どもや学生でも発症することがあります。
どうしたらいいの?

「自分が弱いからだ」と思う必要はまったくありません。
それよりも、「ここまでがんばってきた自分」をねぎらってあげてください。
そして、ひとりで抱え込まず、信頼できる人に話してみましょう。
学校の先生や保健室の先生、スクールカウンセラー、心療内科・精神科のお医者さんなど、助けてくれる人はたくさんいます。
お薬やカウンセリングで心が少しずつ回復していくこともあります。
まとめ
複雑性PTSDは、見た目にはわからない心の傷によって、毎日が生きづらくなってしまう状態です。
でも、その傷は、時間とまわりの支えによって、少しずつやわらいでいきます。
まずは、自分の心に「つらかったよね」と声をかけてあげることから始めてみてください。
あなたの気持ちをわかってくれる人は、きっといます。今すぐに何かを変えられなくても、大丈夫。ゆっくりでいいのです。
こころの不調