アルコール離脱症状
アルコール離脱症状とは、長いあいだお酒をたくさん飲んでいた人が、急に飲むのをやめたり減らしたりしたときにあらわれる、心や体のつらい反応のことです。
お酒に体が慣れてしまっているため、急に飲まない状態になるとバランスがくずれてしまうのです。
これは「禁断症状」とも呼ばれますが、正しい対応をすれば、少しずつ落ち着いていくものです。
特徴
離脱症状にはさまざまなものがあります。軽いものでは、手のふるえや汗が止まらない、不安やイライラ、眠れないなどがあります。
中には、実際には見えないものが見える「幻視(げんし)」や、虫やネズミが見える「小動物幻視」が出る人もいます。
さらに重い場合は、けいれんを起こしたり、意識がもうろうとする「せん妄(せんもう)」という状態になることもあります。
どんな人がなりやすいの?
アルコール依存症などで毎日のようにお酒を飲み続けていた人や、一度にたくさん飲む習慣があった人が、お酒を急にやめたり量を減らしたときに起こりやすいです。
特に、お酒に強いと感じていた人ほど、体の中では「耐性」ができていて、アルコールがない状態に体が驚いてしまうことがあります。
どうしたらいいの?
アルコール離脱症状が心配なときは、自分でがまんしようとせず、医師や専門の相談窓口に相談しましょう。
お酒をやめるときは、少しずつ減らしていく方法や、必要に応じてお薬(不安をやわらげる薬や睡眠薬など)を使うこともあります。
場合によっては、安心して治療できるように病院で過ごすことも検討されます。ひとりで悩まないことが大切です。
長期間にわたるアルコールの多飲は、アルコール離脱症状だけでなく、ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症・コルサコフ症候群を引き起こすリスクもあります。
症状の悪化を防ぐためにも、早めの受診をおすすめします。当院でのご受診を希望の方は、診療案内(初めての方へ)をご覧ください。ご自宅からリラックスしてお話しできるオンライン診療もご用意しております。
まとめ
アルコール離脱症状は、お酒をやめたときに体と心にあらわれる一時的な反応です。症状はつらいこともありますが、必ず落ち着いていきます。
大切なのは、「やめよう」と思ったときに、正しい方法で、まわりの助けを借りながら進めること。
誰かに相談することで、自分を守る第一歩が始まります。
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