症状精神病
- すぐ疲れてしまう感じがある
- ふわっとする感じが続く(めまい)
- やる気がわかない日がある
- 気持ちが沈んでしまう
- 人づきあいがしんどく感じる
- 頭が重い、痛むことが多い(頭痛)
- 不安が続いてつらいとき
- 夜うまく眠れない
症状精神病とは、感染症や内分泌疾患、肝臓・腎臓の機能障害など、脳以外の身体疾患が脳機能へ直接影響し、意識の混乱、幻覚・妄想、抑うつ、不安などが現れる状態を説明する歴史的な医学用語です。外因性精神障害の一部に位置づけられてきましたが、現在のICD-11における独立した診断名ではありません。現代の診療では、身体疾患に関連する二次性精神・行動症候群など、原因と症状の内容に応じて診断します。本人の性格や心の弱さによるものではありません。
特徴
身体疾患に伴う精神症状には、注意力や見当識が乱れ、状態が短時間で変化する「せん妄」のほか、意識が比較的はっきりしたまま現れる幻覚・妄想、抑うつ、躁状態、不安などがあります。これらは統合失調症、うつ病、双極症(双極性障害)と似る場合があります。注意点は、急な発症や日内変動だけで判断せず、身体状態との時間的な関係や意識・注意力の変化まで確認することです。
どんな人がなりやすいの?
症状精神病は特定の性格の人に起こるものではなく、原因となる身体疾患があれば年齢を問わず生じる可能性があります。背景には、重い感染症、甲状腺などの内分泌異常、肝臓・腎臓の機能低下、自己免疫疾患、低血糖、電解質異常などがあります。高齢者、認知機能が低下している人、重い身体疾患がある人では、特にせん妄が起こりやすくなります。若い人の事例でも身体疾患は否定できないため、初めての幻覚や妄想、急な性格・行動の変化では、発熱や服薬状況も確認することが大切です。
どうしたらいいの?
急に精神症状が現れた場合は、始まった日時、発熱、睡眠、食事・水分、持病、使用中の薬やサプリメント、薬の追加・中止を整理して医療機関へ伝えてください。診療の目的は、精神症状を抑えるだけでなく、原因となる身体疾患や薬剤の影響を見つけることです。検査内容は一律ではなく、診察、バイタルサイン、身体・神経学的評価を行ったうえで、血液・尿検査、画像検査、脳波などを選択します。治療プログラムでは原因疾患への対応と、興奮・不眠・幻覚などへの治療、安全管理を並行します。
まとめ
症状精神病への対応を成功させるポイントは、精神科と身体科を分けて考えず、精神症状が始まった経過と全身状態を同時に確認することです。例えば、感染症の治療中に会話がかみ合わなくなり、夜間に人影が見えると訴える事例では、本人を責めたり統合失調症と自己判断したりせず、せん妄を含めて速やかに診察を受けます。発熱を伴う混乱、けいれん、麻痺、激しい頭痛、反応の低下、食事や水分が取れない、自傷・他害のおそれがある場合は、通常の外来予約を待たず救急受診を検討してください。
こころの不調
からだの不調
行動面の不調