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ギャンブル障害

目次

ギャンブル障害は、賭ける時間や金額を自分で調整できず、借金、欠席・欠勤、健康状態や人間関係の悪化が生じても続けてしまう病気です。一般には「ギャンブル依存症」とも呼ばれ、DSM-5-TRやICD-11では、物質を使わない嗜癖行動の障害として位置づけられています。パチンコ、競馬、競輪、スポーツ賭博、オンラインでの賭けなどが対象になります。単に回数や損失額が多いだけでは判断せず、制御の難しさ、生活での優先度、悪影響があっても続ける状態を総合的に評価します。

特徴

特徴には、ギャンブルのことが頭から離れない、興奮を得るため賭け金が増える、減らそうとしても失敗する、負けを取り戻そうと再び賭ける「負け追い」、家族へ利用状況を隠すことなどがあります。DSM-5-TRでは、過去12か月に9項目のうち4項目以上が認められ、生活上の苦痛や支障があるかを確認します。ただし、睡眠が少なくても活動的で、浪費や投資も同時に増えた場合は、双極症(双極性障害)の躁状態との見極めが必要です。

どんな人がなりやすいの?

ギャンブル障害は、意志が弱い人や特定の性格だけに起こるものではありません。若い時期からの利用、スマートフォンでいつでも賭けられる環境、強いストレス、孤立、失業や離別などの生活変化が関連する場合があります。また、うつ病や不安、注意欠如・多動症(ADHD)、アルコールの問題などを伴う事例もあります。ただし、どれか一つが原因とは限りません。開始時期、頻度、借金、睡眠、学校・仕事への影響を整理しましょう。

どうしたらいいの?

まず、賭けた日時、種類、入金額、勝敗、借入先、決済方法、前後の気分を、分かる範囲で記録してください。治療プログラムの内容には、心理教育、認知行動療法、変化への意欲を支える面接、衝動への対処、再発予防、家族支援、自助グループなどがあります。目的は借金だけを返すことではなく、原則としてギャンブルをしない生活を続け、健康や人間関係を立て直すことです。薬物療法は第一選択ではなく、併存症や状態に応じて専門医が検討します。家族は返済を繰り返し肩代わりせず、生活費を守る金銭管理と債務相談を専門家と進めましょう。

まとめ

回復における成功は、賭けたい気持ちが完全になくなることや、一度も再開しないことだけではありません。再びギャンブルをしても放置せず、きっかけと対策を見直し、支援へ戻ることが重要です。生活費を使う、借金やうそが増える、何度減らそうとしても戻る場合は、精神科・心療内科、依存症専門医療機関、保健所、精神保健福祉センターへ相談してください。依存・嗜癖の問題では、本人が受診を拒んでいても家族だけで相談できます。借金などを理由に「死にたい」と感じる場合は、一人にせず速やかな医療対応が必要です。